Live A Berry

 朱志香 右代宮・現在20代目~がお送りする、 ゼーン大陸物語のプレイ日記。 ゲーム内画像の著作権は(株)アルティに帰属します。 ネタバレ等の配慮はしておりません。あしからず。 日記と関係のないコメントは、見つけ次第削除いたします。よろしく。
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……ねぇ、楓おにーちゃん?


おにーちゃんは、幸せでしたか?


陽月は、貴方に愛されて、貴方と共に生きることが出来て、とても幸せでした。

貴方と過ごした日々は、かけがえのない宝物です。


貴方がくれた愛に、陽月は応えることが出来ましたか?

陽月は我儘で甘えてばかりで、迷惑じゃなかったかな?


貴方を少しでも、幸せにできたかな?




……ねぇ、楓さん。


楓さんがいない世界で、陽月は、どうやって生きていけばいい?


何時までも、貴方と共に生き、貴方と共に在りたかった。


貴方の欠片なんて、本当は要らない。


誰も、何も、代わりにはなれないもの。


陽月には、楓さんしか居ないの。
楓さんと一緒に居たいの。


ねぇ、陽月も一緒に連れていって。
陽月を置いていかないで。


楓さんがいないと、陽月はきっと、生きていけない………









淡い光を放つ魂だけになってしまった楓さんを見つめて、皆、泣いていた。


陽月は・・・「笑顔で見送ろう」なんて思っていたけど、やっぱり無理だった。


それでも声をあげて泣かなかったのは、月花と風花の小さな手が、陽月の手をしっかりと握り締めていてくれたから。



この小さな手がなかったらきっと魂にすがりついて、陽月も連れていって、と泣き叫んでいただろう。


風花は声をあげて泣いている。
月花もその瞳に涙を溜めて、懸命に堪えている。


陽月は溢れる涙を拭わずに、楓さんの魂を見据え、神父様の言葉に耳を傾けていた。



いつも甘えてばかりの陽月だったから、せめて

楓さんがケヤトロに旅立つのをきちんと見届けようと、思った。




――昇天の儀が、終りに近付く。




もう本当にお別れ、というその殺那、ふわり、と楓さんの魂が動いて、陽月と子どもたちを包んだ。



くしゃっ…と、髪を撫でられたような気配が、した。


見上げても誰もいない。


でも……楓さんが微笑ったような気が、した。





「パパぁぁぁ~~!わぁぁ~ん……!!」


風花が泣き崩れる。


月花は声を発てずに鳴咽をもらしながら、涙を拭い続けている。



陽月の手の中には、楓さんの、小さな欠片。


「……楓…さん……」


その欠片を握り締めて、陽月は、初めて声をあげて泣いた。


――その日から陽月は、生きる目的を見失ってしまった――
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プロフィール

朱志香 右代宮

Author:朱志香 右代宮
~現在二十代目~

武術:ルース魔法師団・ナーイ拳術師団・武功門(たまにリズリー戦士団)
仕事:カツーリ協会


~中の人~
ゲームと読書が大好きな2児の母。

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