Live A Berry

 朱志香 右代宮・現在20代目~がお送りする、 ゼーン大陸物語のプレイ日記。 ゲーム内画像の著作権は(株)アルティに帰属します。 ネタバレ等の配慮はしておりません。あしからず。 日記と関係のないコメントは、見つけ次第削除いたします。よろしく。
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娘たちが出かけて、静かになった家。


……こんなに、がらんとしてたっけ?
部屋を見回して、そんなことを思う。


青年になってすぐの頃から二人で住んでいた家は、娘と三人では広すぎて、悲しい。



『…女の子の独り暮らし…心配だなぁ…ねぇ、お兄ちゃんと一緒に暮らそうか?』



そういって、この家に呼んでくれたときから、いつも一緒だった。


陽月の想いに、いつまでも気付かなかった、鈍い人。

だけど、いつも傍にいて、一番沢山、愛をくれた人。

鈍くても大好きだった。
本当に、愛してた。




……心に穴があいた様って、こういうことをいうのかな。




布団に座り込んで、ぼんやりと部屋を眺める。



片付け忘れた、このピンクの布団も

おひざだっこしてもらったソファーも


…何もかも、色褪せて見えた。









……こんな日がくることを、考えなかったわけじゃない。


年の離れた従兄を好きになったときから、いつかこんな日がくることは分かってた。


だけど、真正面から事実と向き合うことを避けて
ずっと誤魔化してきたから、覚悟が足りなかった。


……だから、此処に独りであることを、未だに受け入れられない。



涙が溢れて、ぱたぱたと落ちる。





ねぇ、楓おにーちゃん。


陽月、おにーちゃんのところに逝きたいの。


どうしたら、貴方の所へ逝けるの……?






「……マ?………ママ?ママ?どうしたの?悲しいの?」


風花の声と、陽月を揺さぶる小さな手に、我にかえる。


気付けば外は真っ暗で、いつの間にか帰ってきていた月花と風花が心配そうに、陽月を見つめていた。



「かーさま?どうしたの?月花がよしよししてあげるから、泣かないで?」
「ママ、風花、今日はだっこ我慢するから、泣かないで?」


月花の小さな手が陽月の髪を撫で、風花が陽月の傍に座り込んで見上げてくる。


アメジスト色の瞳。

楓さんと、同じ色の瞳。


……思い出したらまた、ぼろぼろと涙が溢れた。



「か、かーさま…月花、お掃除もお料理もお手伝いするから・・・ね?ね?だから、泣かないで?」
「ふ、風花も、鉢植えのお水あげるの、忘れないから!
えとえと、それから、月ねーさまと一緒にお料理のお手伝いもするから!ね!?ママ、もう泣かないで?」



何か言おうとしても、言葉にならない。


娘が二人とも気をつかって、楓さんのことを一言も口に出さないことが、いじらしくてまた泣けた。



……駄目な母親だね、陽月。


「ママぁ……ママが泣いてると、風花も悲しくなっちゃうよぉ……」
「ふーちゃんが泣いたら、またかーさまが泣いちゃう!かーさまもふーちゃんも泣かないで、ね!?」



……ごめんね、月花、風花。
………あなたたちですら、パパの代わりにはなれないの。



今の陽月には、誰の声も聞こえない。


誰の手も、届かない………
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プロフィール

朱志香 右代宮

Author:朱志香 右代宮
~現在二十代目~

武術:ルース魔法師団・ナーイ拳術師団・武功門(たまにリズリー戦士団)
仕事:カツーリ協会


~中の人~
ゲームと読書が大好きな2児の母。

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